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<片岡製作所>(非上場)  
産業装置。民事再生。負債105億
2025年7月26日
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本   社 京都府京都市南区久世築山町140
T E L 075−933−1101 資 本 金 4億8,570万円
代 表 者 西 則男氏 従 業 員 210人
業   種 レーザ加工機開発・製造・販売
業   績 24年1月期売上高 82億2,600万円
 レーザ加工機、2次電池検査装置など各種産業用装置のメーカー。7月25日付で、京都地裁へ民事再生法の適用を申請、同日付で保全および監督命令を受けた。申請代理人は野ア隆史弁護士(京都総合法律事務所、TEL075−256−2560)、監督委員には河本茂行弁護士(TEL075−231−3101)が選任されている。

 負債は104億4,900万円。民事再生のため事業は継続中で、ファイナンスなどから資金援助を受ける一方、民事再生による債権のカットで経営の立て直しを図る方向で調整を進めている。8月1日に「TKPガーデンシティ京都タワーホテル」(京都市下京区)の9階「八閣」(最大定員367人収容)で任意の債権者集会を開催する。

 会社側では、7月25日付で京都地裁に民事再生を申請したとする一方、7月24日までの債権の弁済および担保提供は禁止されていることに改めて理解を求めている。さらに事業再建には取引先との取引の維持・継続が必要不可欠としたうえで、「今後も従前どおりの取引条件・支払方法でのお取引をお願いします」というコメントを出している。

 片岡製作所は、1968年に設立された。液晶、半導体、電池向けなどにレーザ加工の各種製造装置を製造しているほか、2次電池検査システムなども手がける。なかでも後者の2次電池用検査装置は、電池組み立て後の充放電から各種検査工程を一貫して行うシステムで、量産用2次電池検査システムメーカーとして実績があった。

 弊社サイト3月14日付当欄でも既報のように、今後はペロブスカイト太陽電池向けレーザ加工機の本格量産化に進む構想もあり、68億円を投じて新工場を建設、この投資額のおよそ半額は国から補助金を受けるという計画も打ち出していた。建設する新工場は、2029年までに稼働入りさせ、この新工場棟でのペロブスカイト太陽電池向けレーザ加工機の本格生産などにより、同品関連装置事業だけで29年までに売上高100億円を目指すという構想だった。

 しかし実際には、リチウム電池メーカー向けでは世界的な競争激化に見舞われ、足元受注は低迷、減少していた。さらに昨年11月には、取引先だったスウェーデンのノースボルト社が経営破綻したことで焦げ付きも発生、資金繰りも窮迫していた。

 こうしたことに加え、さらにEV市場の成長鈍化による投資の手控えなどが続き、受注が低迷して資金繰りも悪化、自主的な経営立て直しは難しいと判断、ファンドからの支援を受ける一方民事再生の申請を決めた。

 国内には本社、営業部(京都市南区、東京都中央区)、久世工場(京都市南区)、レーザ工場(京都市南区)、システム工場(京都市南区)などを保有する。また海外では、中国(上海市)、イタリア、台湾、アメリカ、ベトナムに拠点を構える。

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