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<菱電商事>(8084) 
社名変更。工場完成で事業展開
2022年5月24日
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 2023年4月1日付で、社名を「RYODEN」に変更する。今年4月に創立75周年を迎えたのを機に、商事会社からサステナブルな社会実現に貢献する企業への転換を目指す一方、グローバル企業への進化を加速させる狙い。一方建設していたスマートアグリ事業の植物工場が5月26日に竣工式を迎える予定となっており、新規事業への展開が進む。

 菱電商事は、三菱電機系の電子部品およびFAシステムなど商社で、仕入れのほぼ半分が三菱電機とルネサスエレクトロニクスおよびそのグループ会社の製品で占める。また2017年からは植物工場向け機器システム開発と施工エンジニアリングなどアグリビジネス関連にも取り組んでおり、既にスマートアグリ関連の設備機材施工ではトップシェアを占めている。

 こうしたなかで、今後は植物工場向けの機器・エンジニアリング事業だけでなく、植物工場を建設して植物の生産を直轄運営する事業にも踏み出す構え。静岡県沼津市の敷地2万平方メートルを確保、ここに鉄骨2階建て延べ床面積8,000平方メートルの植物工場を建設、この新工場が5月26日に竣工する。完成後は従業員100人を雇用してほうれん草を大量生産、年産1,000トンで年間売上高15億円(フル稼働時)を目指す計画。まだ規模は小さいが、機器と施工事業を含めたアグリビジネス全体を育成していく構えとなっている。

 業績面では、21年3月期は2ケタ減収減益だったが、22年3月期は逆に2ケタ増収増益となり、利益面では減収前の20年3月期水準を上回った。主力のエレクトロニクス事業が前期比22%増と伸びて牽引した。カーナビなどインフォテイメント機器向けや産業機器向けの電子部品販売が大きく伸びた。また半導体製造装置向けのFAシステムもやはり2割増と回復した。冷熱ビルシステムやICTシステムはともに減少が続いている。

 22年3月期は、売上高が前期比16.4%増の2,291億2,600万円となり、経常利益と当期利益は前期比ほぼ倍増、それぞれ72億8,500万円、50億400万円だった。今期はほぼ横ばいの順に2,400億円、73億円、51億円を予想してスタートした。

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