新型コロナウイルスの電機業界・電子部品メーカー・エレクトロニクス市場への影響


 
 
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特 集 <新型コロナウイルス・電機業界の情報・ニュース・調査リポート>
  <新型コロナウイルスの電機業界への影響(電子部品・機器メーカー)
2020年1月〜9月
   コロナの電子部品、電子機器メーカー、電子部品商社など電機業界への影響
   アフターコロナ・ウィズコロナ
 

 新型コロナウイルス(COVID−19)の感染拡大は世界的に継続しており、消費の低迷など経済面への打撃が今後も長く続くことは避けられない。アフターコロナよりもウィズコロナを考えなければならない。電機業界でも、電子部品調達などのサプライチェーン寸断、工場の稼働率低下など電子機器メーカーへの新型コロナウイルスの影響は今後さらに拡大するとみられる。今のところコロナショックで倒産する企業は飲食や観光が主流だが、今後は電機・エレクトロニクス業界でコロナを要因に倒産する企業も増えてくるだろう。クリアリーフ総研では、新型コロナウイルスの電機業界への影響を日々追って報道している。電機業界の倒産情報も毎日配信している。

 新型コロナウイルス関連の電機業界各社記事(電子機器、電子部品メーカー)

◇新型コロナウイルスの電機業界・エレクトロニクス市場への影響
(新型コロナウイルス・ウィズコロナ関連の記事タイトルのみ。記事本文は会員サイト)
 ※は記事見本にリンク。下欄にも記事見本が多くあります


タカギセイコー 今期は5年ぶり欠損転落見通しに(9月29日)
シークス 6月中間赤字。タイ子会社統合も(9月28日)
ウインテスト 中国資本傘下で再出発だが、コロナが誤算(9月25日)
ヒビノ 子会社移転。イベント向け音響機器厳しい(9月24日)
住友精密工業 底打ち感あるが欠損転落(9月24日)
サムコ 5Gが牽引、業績拡大。コロナ影響も(9月15日)
加藤製作所 国内投資を中断、タイでは生産調整(9月14日)
スタンレー電気 コロナ対策の深紫外LED(9月10日)
東京コスモス電機 車載部品減少で今期欠損予想へ(9月4日)
菱洋エレクトロ 横ばい予想から2ケタ減収減益に(9月2日)
パイオラックス 9月中間は4割減収、収支トントンに(9月2日)
日本シイエムケイ 前期に続き、今期も逆風続く(9月1日)
メイコー EMS拡大だが、全体は2ケタ減(9月1日)
ウシオ電機 紫外線除菌装置を事業化(8月31日)
河西工業 300人の人員削減。赤字も継続へ(8月31日)
DMG森精機 コロナ影響には改善みられるが(8月28日)
タチエス 9月中間は売上高半減へ(8月28日)
ピクセラ コロナと4K市場の変化が直撃(8月21日)
昭和電工 コロナ下での巨額TOBが重荷(8月18日)
三機サービス コロナ影響でベトナムから撤退(8月18日)
ラオックス インバウンド激減で閉店と人員削減(8月18日)
ウシオ電機 施設休館やイベント自粛で業績低迷(8月14日)
スター精密 今12月期は98%減益予想へ(8月13日)
東芝 フィリピン感染悪化が懸念材料(8月13日)
エスケーエレクトロニクス 前期躍進から一転、今期は停滞へ(8月12日)
日立ソリューションズ(東京都品川区) 仮想オフィスを国内販売(8月12日)
セガサミーホールディングス 21年3月期は欠損転落見通し(8月6日)
スミダ コーポレーション 2ケタ減収、欠損転落見通しに(8月3日)
愛知製鋼 浙江省で子会社化。モータ用磁石増産(7月30日)
スタンレー電気 4〜6月は4割減収、欠損(7月29日)
キヤノン 四半期ベースで初の赤字転落(7月29日)
日産自動車 今期も6,700億円の最終赤字へ(7月29日)
KOA 21年3月期は7〜9月も低迷(7月28日)
三菱自動車 今期3,600億赤字、パジェロ撤退(7月28日)
日本航空電子工業 5月が底。6月から回復傾向へ(7月27日)
小野測器 コロナ響き6月中間は欠損へ(7月27日)
大日光・エンジニアリング 感染拡大脱して回復に転じる中国EMS強化(7月22日)
ザインエレクトロニクス 既存事業停滞を新規事業がカバー(7月21日)
富士通 体制再編。DX、ニューノーマル対応(7月21日)
民生用電子機器 マイナス続くが、巣ごもり需要も(7月21日)
和井田製作所 受注減速続く。底打ちは年後半か(7月20日)
ミツバ 国内2工場閉鎖、人員削減も(7月16日)
タツミ 新工場中止に続き今度は人員削減(7月16日)
オプテックスグループ 今期見通し。後半から徐々回復(7月15日)
三光産業 コロナ長期化でタイ、ベトナム閉鎖(7月15日)
ルネサスエレクトロニクス 総額750億円の融資枠確保(7月14日)
津田駒工業 今期は4割減収、欠損継続(7月14日)
第一稀元素化学工業 コロナでベトナム新工場延期(7月10日)
HIOKI 5G投資拡大で受注回復。不透明感も(7月8日)
三光合成 20年5月期は11年ぶり赤字(7月8日)
半導体市場の予測 コロナ拡大による景気後退感のなか拡大予想(7月6日)
セイコーエプソン 福島に開発拠点。ウィズコロナ(7月6日)
ニューテック 前期躍進から反転。コロナ影響(7月3日)
三菱航空機(愛知県豊山町) 遅延続き、巨額債務超過(7月2日)
ラオックス インバウンド減少で追加の人員削減(6月29日)
東京製綱 コロナで休止中の常州子会社を売却(6月29日)
GEヘルスケア・ジャパン(東京都日野市) コロナ対策機器に注力(6月26日)
タツミ コロナ影響で新工場計画を断念(6月25日)
富士通ゼネラル 国内巣ごもり需要で欧米不振をカバー(6月25日)
ティラド 今期は12年ぶり赤字予想(6月24日)
エル・エム・エス(東京都文京区) ※ 民事再生続報。コロナで継続断念(6月23日)
NKKスイッチズ コロナでフィリピンに影響。黒字化あと一歩(6月22日)
東京エレクトロン 需要底堅く、今期は拡大見通しに(6月19日)
ニッパツ コロナ影響。9月中間も減速続く(6月19日)
民生用電子機器 コロナ直撃。2000年以降で最小(6月19日)
オハラ 5〜7月底打ち見込むも赤字予想(6月17日)
ワイエイシイホールディングス 期末にコロナの影響受けるが注残も(6月17日)
新光電気工業 コロナ影響上回る5G向け投資(6月15日)
半導体市場の予測  コロナ影響織り込むが成長見通し(6月11日)
富士通フロンテック コロナ影響直撃で20年3月期は赤字(6月11日)
携帯電話の国内出荷  大幅増。コロナ後の出荷再開(6月10日)
エルモ社(名古屋市南区) 再編。コロナ対応で新製品も(6月10日)
クボテック 今期9月中間は8割減収見通し(6月8日)
ウシオ電機 UV殺菌モジュール。コロナで前倒し(6月5日)
アルプスアルパイン 車載低迷続くがスマホ向けでカバー(6月5日)
日本アビオニクス コロナ拡大で赤外線需要の取り込み目指す(6月4日)
メディカロイド(神戸市中央区) ロボット。コロナ検査を自動化(6月4日)
セコニック 4年ぶり赤字。部材調達遅延など響く(6月4日)
メイコー コロナ影響長期化にらみ経営合理化(6月2日)
ブイキューブ コロナ影響はまだら模様(6月2日)
USEN(東京都品川区) UberEatsと提携、宅配IoT支援(6月1日)
コニカミノルタ 事業展開。前期は14年ぶり赤字(5月29日)
芝浦機械 21年3月期は欠損転落見通し(5月29日)
日立金属 20年3月期に続き今期も赤字予想(5月29日)
キヤノンマーケティングジャパン コロナ背景に受託生産参入(5月28日)
カシオ計算機 アフターコロナにらみ組織再編(5月28日)
明治機械 5年ぶり最終赤字(5月27日)
パソコン国内出荷  コロナによる在宅ワーク需要伸びる(5月26日)
フジクラ 20年3月期は減損損失響く(5月26日)
ブラザー工業 マスク生産に参入。グループで活用(5月26日)

パンチ工業 20年3月期は35億円弱の欠損転落(5月25日)
マレリ(さいたま市北区) 車載部品。人工呼吸器生産参入(5月25日)
大同工業 欠損転落。コロナ影響で特損(5月22日)
双信電機 20年3月期は欠損転落(5月21日)
ユニプレス 欠損転落。コロナの影響(5月21日)
日本アイ・ビー・エム(東京都中央区) 再編とブロックチェーン強化(5月21日)
シャープ 1〜3月はコロナ影響直撃(5月20日)
オムロン 電子体温計国内生産で3割増へ(5月20日)
三社電機製作所 20年3月期は欠損転落(5月19日)
4月の倒産のまとめ  漸増だがコロナで不渡り猶予の背景も(5月19日)
SMK  3期連続の赤字。コロナの影響が直撃(5月18日)
キオクシア(東京都港区) 1〜3月黒字回復。通年は赤字(5月15日)
イリソ電子工業 車載向け減少。パワートレイン系注力(5月14日)
富士通フロンテック 欠損転落。コロナ影響響く(5月14日)
日本シイエムケイ 車載向けと積層板調達が誤算(5月13日)
ニコン 当期純利益は前期比9割減(5月13日)
本多通信工業 ※ 車載向けは在庫調整続く見通し(5月12日)
ソニー コロナ背景に医療用事業での展開(5月12日)
東京製綱 常州で人員削減。コロナで低迷続く(5月12日)
SUMCO ウエハ受注に底打ち感(5月11日)
キヤノン 5月末まで原則休業延長(5月11日)
シャープ 下方修正。コロナ響く(5月11日)
任天堂 コロナ自粛追い風だが、不透明感も(5月8日)
高松機械工業 コロナで新工場建設を延期(5月8日)
セイコーNPC(東京都台東区) 赤外線センサモジュール増産(5月8日)
マブチモーター 立ち上がり1〜3月は7割減益(5月7日)
松尾電機 コロナで上場廃止の猶予が延長に(5月7日)
ミマキエンジニアリング コロナで欧州誤算。欠損転落(5月1日)
アイシン精機 欠損、今期見通し。社名も変更(5月1日)
エア・ウォーター 医療用遠隔システム。感染対策(5月1日)
萬松(東京都新宿区)  自動車部品・産業資材。破産(4月30日)
自動車メーカー 主要8社3月世界生産3割減(4月30日)
日産自動車 20年3月期は11年ぶり欠損転落へ(4月30日)
旭東電気(大阪市旭区)  基板実装。28日民事再生(4月28日)
アルプスアルパイン 欠損転落。コロナ対応製品増産(4月28日)
ヘリオステクノホールディング 不織布マスクの生産に参入(4月28日)
ファナック 利益半減。今期前半も同推移か(4月27日)
デンソー 20年3月期は営業利益8割減(4月27日)
都築電気 コロナ影響より更新需要が寄与(4月27日)
シリコンウエハ販売額予測 ※ 悲観的と楽観的、2つのシナリオ(4月27日)
アイリスオーヤマ(仙台市青葉区) サーマルカメラに参入。コロナ対策(4月23日)
グローリー マスク着用対応の顔認証システム(4月22日)
大崎電気工業 コロナ拡大で持株会社制を延期(4月21日)
電機メーカー コロナ対策の医療品生産続く(4月21日)
日本光電工業 人工呼吸器を増産(4月20日)
全国銀行協会 手形・小切手の不渡りを猶予(4月20日)
中国1〜3月期GDP 四半期ベース初のマイナス(4月17日)
ルネサスエレクトロニクス コロナ関連で新たな取り組み(4月17日)
ユニデンホールディングス コロナ影響で決算発表を再々延期(4月16日)
東芝 コロナで国内全拠点を自粛休業へ(4月16日)
リコー PCR検査の精度測定キット(4月15日)
津田駒工業 中間赤字拡大、通期予想は撤回(4月14日)
三洋化成工業 日本触媒との経営統合を半年延期(4月14日)
3月期上場決算 コロナ影響で発表遅延相次ぐ(4月13日)
中国新車販売 前年比で大幅マイナス続くが(4月13日)
島津製作所 新型コロナウイルス検査キット(4月13日)
コマツ ワールドワイド拠点稼働状況(4月10日)
工作機械受注  年度35%減、3月は41%減(4月10日)
携帯電話の国内出荷 ※  22カ月ぶり低水準。コロナ影響(4月9日)
アマダ 国内主要3工場を1カ月間稼働停止(4月9日)
アルプスアルパイン 新型コロナウイルス影響は欧米等で続く(4月8日)
電子部品メーカー 国内工場でも感染影響(4月7日)
キヤノン 本社と4事業所を一斉休業(4月7日)
ニチコン コロナ感染で草津を一時休止(4月6日)
日本光電工業 富岡生産センタを一時休止(4月6日)
自動車メーカー 国内工場を相次ぎ停止(4月6日)
デンカ 「アビガン」原料を増産(4月3日)
古河電気工業 コロナ影響で事業移管を延期(4月1日)
浜松ホトニクス 韓国に子会社。東京営業所は一時休止(3月31日)
国内自動車メーカー 2月2ケタ減。3月も減速不可避(3月31日)
昭和電線ホールディングス コロナ拡大で再編内容変更(3月31日)

旭化成 コロナ需要で人工呼吸器25倍増産(3月30日)
新型コロナウイルス 東南アジアで減産・停止相次ぐ(3月30日)
ウインテスト ※ 武漢工場稼働は4月8日から(3月27日)
日本アビオニクス コロナ対策。発熱検知ソリューション(3月27日)
丸紅 コロナ影響で1,900億円の最終赤字(3月26日)
メイコー 武漢工場再開。市の閉鎖も来月解除へ(3月25日)
オプテックス 感染リスク抑える非接触スイッチ(3月25日)
ローム ASEAN工場は一部稼働継続(3月24日)
トヨタ自動車 国内でも生産調整。NTTと提携も(3月24日)

特集・続報新型コロナウイルス  ASEAN各国で入国規制の動きが強まる(3月23日)
トヨタ自動車 新型コロナウイルス。北米停止さらに2週間(3月23日)
山一電機 ※ コロナで量産拠点フィリピン工場休止(3月19日)
日本セラミック 新型コロナウイルス。フィリピン工場休止(3月19日)
フロンティアインターナショナル コロナショック。中国法人解散へ(3月19日)
ジェネシスホールディングス(東京都千代田区) 深せん復旧状況(3月18日)
スタンレー電気 今3月期中のコロナ影響を算出(3月18日)
トヨタ自動車 コロナの影響。今度は欧州休止(3月18日)
キヤノン 国内デジカメ工場は16日再稼働(3月17日)
オハラ 立ち上がり低迷。通期予想も白紙撤回(3月13日)
クラボウ 新型コロナウイルス検査試薬キット(3月13日)
メイコー 武漢工場再開さらに延びる(3月12日)
マクセルホールディングス ※ コロナショックで今期は欠損転落(3月11日)
ウイングアーク1st(東京都港区) コロナ影響で上場申請取り下げ(3月11日)
半導体前工程装置需要予測 コロナ影響あるが20年微増を予測(3月11日)
ウインテスト 初の海外拠点、武漢工場稼働認可下りる(3月10日)
パナソニック 中国部材調達遅れ新製品延期(3月10日)
自動車メーカー 2月はホンダ85%減、三菱90%減(3月9日)
トヨタ自動車 2月の中国販売が7割減(3月5日)
島津製作所 コロナウイルス検体キットを開発(3月5日)
キヤノン 部材調達遅れデジカメ生産調整(3月4日)
小松マテーレ コロナウイルスで2週間全面休業(3月3日)
OECD(経済協力開発機構) コロナウイルスの影響に言及(3月3日)
日産自動車 部材調達の影響続く(2月28日)
東京コスモス電機 業績さらに悪化。コロナ影響も(2月28日)
トヨタ自動車 全工場再稼働だが稼働率低迷(2月26日)
キヤノンメディカルシステムズ(栃木県大田原市) 新型コロナの検査事業へ(2月26日)
新型コロナウイルス(COVID−19) 湖北省稼働がさらに延期(2月21日)
レカム 中国での新型コロナウイルスの影響(2月18日)
ラオックス インバウンド減少で人員削減(2月18日)
現地日系自動車メーカー 順次再開を目指すが(2月17日)
双葉電子工業 中国からのシフト予定通り進む(2月17日)
ワイエイシイホールディングス 17年ぶり欠損転落へ。撤退など再編も(2月17日)
シンクレイヤ 業績好調だが中国工場は停止続く(2月14日)
メイコー 武漢再開は21日以降に延期(2月14日)
日産自動車 中国停止続き国内工場を一時休止(2月12日)
ブイ・テクノロジー 中国向け減速で拡大から一転(2月12日)
ジオマテック 業績予想を撤回。コロナウイルス懸念も(2月10日)
テルモ 中国工場1カ所再開。コロナウイルス(2月5日)
新型コロナウイルス 工場再開時期は不透明(2月6日)
IDEC インドに進出。中国の再開見通しは?(2月7日)
任天堂 好調「スイッチ」にコロナウイルスの影(2月7日)
特集・新型コロナウイルスの影響 武漢の日系進出企業など(1月27日、28日)

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クリアリーフ総研では新型コロナウイルスの電機・エレクトロニクス業界への影響を毎日配信しています

記事見本
<キヤノンマーケティングジャパン>(8060) 
コロナ背景に受託生産参入
2020年5月28日
 産業用3Dプリンタを活用した樹脂部品などの受託製造事業を5月27日から始めた。従来は3Dプリンタの販売と保守事業だけを行っていた。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、サプライチェーンの寸断や医療機器の不足などが生じているなか、ハイエンド3Dプリンタを活用した樹脂部品などの受託生産に踏み出し、新たなニーズを掘り起こす狙い。

 産業用3Dプリンタの技術向上により、最近では航空・医療・自動車などの業界でも最終製品に耐えうる材質・品質で部品を出力する事が可能となっている。さらに複雑な構造部品も短い時間で生産できるため、市場開拓余地はあると判断している。

 販売契約を結ぶ米国3DSYSTEMS社製3Dプリンタでは、既に医療現場向けにストップギャップフェイスマスク、フェイスシールドフレーム、鼻腔用スワブ、人口呼吸器などに対するソリューション提供を実施しており、キヤノンマーケティングジャパンでもこれら製品を含めて、多方面の分野で受託生産需要を開拓する。

 部品の受託製造を通じて、3Dプリンタを活用したサプライチェーンの再構築需要の取り込みを目指す。

 
<ファナック>(6954)
利益半減。今期前半も同推移か
2020年4月27日
 20年3月期は売上高が20%の減収となり、最終の当期利益は半減した。今21年3月期については、新型コロナウイルス感染拡大および収束の見通しが立たないことを理由に、通期予想を見送り、9月中間予想のみを発表した。9月中間については、前年同期比で売上高は24%減、当期利益は59%減と前期通期実績の下降線をさらにやや下回る推移となる。

 全体としては「中国は投資の雰囲気になってきた」とするほか、欧米でも都市封鎖解除が見えてきており、徐々に回復するという期待感を示すが、現段階では不透明要素が大きい。

 20年3月期実績は、売上高が対前期比20.0%減の5,082億5,200万円となり、経常利益は同44.0%減の1,028億1,600万円、当期利益は同52.4%減の733億7,100万円だった。全体として、20年3月期は米中貿易摩擦の影響により中国市場を中心に設備投資に慎重な動きが広まり、さらに期末には新型コロナウイルス感染拡大の影響が重なった。

 前期実績では、米州向け販売はほぼ横ばい微減だったが、中国向け販売だけだと対前期比で27%減、中国を除くアジア向けも32%減にとどまった。また製品別では産業用ロボットは7%減と微減だったが、FAが32%減だった。四半期ベースでは売上高は一貫して減少した。一方受注ベースでは、第4四半期(1〜3月)にやや回復基調となったが、新型コロナウイルスの感染拡大から実際には明確な回復感には乏しい。

 コロナの収束など不透明感が強いことから今21年3月期通期の業績予想は見送ったが、9月中間は売上高が前年同期比24.2%減の1,979億円、経常利益は同59.5%減の231億円、当期利益は同59.2%減の164億円とみている。前期通期に続き、2ケタ減収と利益半減が避けられない。今後については、昨年9月に富士通およびNTTとともに、工作機械業界向け「デジタルユーティリティクラウド」の実現に向けた協業を開始しており、こうしたサービスの開始に期待がかかる。

 
<ルネサスエレクトロニクス>(6723) 
コロナ関連で新たな取り組み
2020年4月17日
  医療用の人工呼吸器向けにリファレンスデザイン(参照設計)を作成した。新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な人工呼吸器不足に対応するもので、このリファレンスデザインを活用することで、同品製造への新規参入企業なども製品開発の迅速化につなげることができる。

 リファレンスデザインは、人工呼吸器内のデジタル信号のやり取りをつかさどるマイコンや電源IC、アナログICなどで構成されており、ルネサスエレクトロニクスの半導体をおよそ20個程度使用する。

 リファレンスデザインは、アイルランドの医療機器メーカー、メドトロニック社などが公開しているオープンソースの人工呼吸器システムをベースに作成された。患者の状態を監視しながら、ガスの量や配分量をコントロールする。センサ基板とモータ制御基板を実装しており、ブルートゥース接続も可能で、医療従事者は複数の患者を同時に監視することができる。

 ルネサスエレクトロニクスは、既報のように前19年12月期は通期で59億1,400万円の大幅欠損転落となっている(18年12月期は509億8,900万円の黒字)。コロナウイルスの感染拡大で今期も厳しい市場環境が見込まれるなか、ニーズが切迫している人工呼吸器など医療用途の市場を開拓する。

 
<メイコー>(6787、ジャスダック) 
武漢工場再開。市の閉鎖も来月解除へ
2020年3月25日
 コロナウイルスの感染拡大で操業が止まっていた量産拠点の湖北省武漢市のプリント基板工場が3月23日から一部工程において再開を果たした。既報のように、湖北省人民政府より所管地域における企業活動の規制通達が続き、直近では3月20日24時まで規制する旨の通知があったが、許可が下りた。

 武漢市全体ではまだ封鎖状態が続くが、これも湖北省当局は4月8日には武漢市の封鎖を解除する旨の通知を24日付で出した。これにより外部との流通も可能となり、メイコーの武漢工場も徐々に復旧する見通し。新型コロナウイルスの影響による閉鎖は春節休暇を含めてほぼ2カ月に及んだ。武漢は新型コロナウイルスの影響による都市封鎖状態から脱しつつある。

 ちなみに湖北省の武漢市以外で同様の措置をとっていた地域については、3月25日から往来が解除されており、湖北省の外との出入りができる状態となっている。

 〜以降後略(会員サイトのみ)〜

武漢工場再開さらに延びる
2020年3月12日
 湖北省武漢市のプリント基板量産工場の稼働再開が新型コロナウイルスの影響でさらに遅れる。既に現地での新型コロナウイルスの感染拡大は収まりつつあるが、湖北省人民政府より所管地域における企業活動を3月20日24時まで規制する旨の通知があり、最短でも3月21日以降の再開となった。武漢工場の再開は現地の封鎖で延期が続いていたなか、直近では3月11日の再開を目指していた。

 武漢工場は1月22日から春節休暇に入っているため、これで2カ月間の停止ということになる。再開後も従業員の完全復帰などは困難な状況で、フル稼働には時間がかかりそう。なおメイコーは中国には武漢のほかに広東省広州市にも生産拠点があり、こちらは2月10日から既に再開している。

 武漢工場は、名幸電子(武漢)として運営しており、武漢天河国際空港から車で45分に位置する武漢市経済技術開発区内にある。12万平方メートルの工場建屋を確保しており、従業員4,000人以上を抱える。生産するプリント基板は、車載用、HDD用、事務機用などの多層板と、スマホ用のHDI基板などが中身で、前者は月産17万平方メートル、後者は同5万2,000平方メートルの生産能力を持っている。

 メイコーは、海外では中国を量産拠点としていたが、近年はベトナム強化とシフトが進んでいる。ベトナムへは、2007年にハノイにMeiko Electronics Vietnam Co., Ltd.(メイコー・エレクトロニクス・ベトナム)を設立して生産進出、同社は4,000人余の従業員を抱える規模となっているほか、やはりハノイのタンロンにも別途生産拠点がある

 
<東京コスモス電機>(6772)  
業績さらに悪化。コロナ影響も
2020年2月28日
 
 新型コロナウイルス(COVIT−19)の影響が不透明なことなどを理由に、今20年3月期の業績予想を白紙撤回した。今期は既に欠損転落見通しとなっていたなか、さらにもう一段の悪化となる。ちなみに中国には2カ所の生産拠点を抱えており、既に稼働を再開しているが、操業度は8割程度にとどまる。

 中国には、生産拠点として山東省烟台市と広東省広州市に構える。行政府の指導などもあり一部従業員が自宅内待機を余儀なくされていることや、中国国内での部材調達が停滞していることなどから、春節休暇前のフル稼働時から現在はおよそ8割の稼働にとどまる。

 業績面では、今20年3月期はもともと期初には増収予想でスタートしていたが、可変抵抗器の販売が減少、さらに車載向け製品の販売不振が続き、昨年10月に売上高予想を減収に見直した。さらにこの時点で利益でも減益予想をもう一段下方修正、欠損転落を余儀なくされるとしていた。今回は形のうえでは白紙撤回だが、事実上はもう一段の下振れ懸念が強まっている形で、欠損幅もさらに広がる可能性が高い。

◇2020年3月期業績予想修正
連結(百万円) 売上高 経常利益 当期利益
期初予想 10,500 440 300
従来予想 9,450 −50 −40
今回修正
(参考)
前期実績 10,237 617 367


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