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クリアリーフ総研は、電機・エレクトロニクス業界のニュース、企業分析、新製品情報、倒産情報など毎日報道。電子部品商社のランキングなど特集、豪雨など天災時のサプライチェーン寸断の影響なども追跡取材。法人会員月額3900円(社内30台活用可)。ご試読受付中
 
特  集
 <電子部品商社ランキング・2014年版>
  第1章:上場専業大手14年3月期趨勢とトップ10  
  第2章:2013年の電子部品商社の動き ※省略。記事本文は会員サイトでご覧になれます。 
  第3章:電子部品商社ランキング420社の抜粋  
2014年3月
注)商社ランキングは毎年更新。2015年版は会員サイトで2015年3月に更新
非上場企業を含めた全406社商社のランキングは「エレサーチ」会員限定で更新
2015年版のご案内
 

 セットメーカーの海外進出により国内生産の空洞化が進んで久しい。しかし近年は尖閣諸島問題を契機にチャイナリスクが改めて顕在化、労賃高騰などによって中国での生産メリットも薄れはじめ、さらに円安の進行で製品の逆輸入には差損も発生する事態が生まれている。こうしたなかで、国内で工場を建設する事例も出ており、トレンドは少しずつ変わってきた。日本が輸出によって飛躍的な経済成長を遂げ、今後もアウトアウトを含んだ輸出に活路を求めざるをえないことは間違いないだけに、どこで何を作るかというのは大きな問題となる。

 こうしたなかで、本稿では電子部品メーカーと電子機器メーカーをつなぐ国内産業の柱である日本の電子部品商社の現況を探り、それによって機器メーカーの方向性にも迫りたい。

 最初に上場大手電子部品商社の現況をまとめた。さらに中小を含めた国内電子部品商社全体の前年度売上高ランキングを集計、そこから全体の状況を考察した。なお中小企業を含めた全体の商社ランキングはエレサーチの特集としてまとめたもので、本稿ではその一部のみを抜粋する形となる。

 弊社では、国内の電機・エレクトロニクス関連の企業1,700社弱を採録した検索システム、エレサーチを構築している。エレサーチでは仕入先、販売先など多くの項目から企業を検索できる。エレサーチ上の商社を検索すると570社弱が採録されており、この570社弱について、さらにメーカー色の強いところや機械商社などを省き、13年の業績を中心にランキングを集計した。この商社ランキングを柱とした特集は、2012年、2013年にも実施しており、3年目となる。



 第1章:上場専業大手14年3月期趨勢とトップ10

 第1章では、電子部品・電子材料のウェートが高い上場の電子部品商社の売上高についてみてみる。下表は最近3年間の売上高ランキングをまとめたトップ10の推移である。専業上場商社の伸びとその中身を検証することで、改めてマーケットの現況を探る。

◇最近3年間の電子部品商社売上高上位10社
 順  2012年  2013年  2014年
 1  UKCホールディングス  UKCホールディングス  UKCホールディングス
 2  丸文  丸文  黒田電気
 3  加賀電子  加賀電子  加賀電子
 4  リョーサン  リョーサン  丸文
 5  菱電商事  菱電商事  マクニカ
 6  マクニカ  マクニカ  菱電商事
 7  黒田電気  黒田電気  リョーサン
 8  トーメンデバイス  新光商事  三信電気
 9  佐鳥電機  トーメンエレクトロニクス  トーメンエレクトロニクス
 10  三信電気  三信電気  トーメンデバイス

 なお表中の2012年とは12年3月期が主体で(佐鳥電機は12年5月期)、13年は13年3月期、また14年は現時点の14年3月期の各社業績予想をベースにしている。したがって14年のランキングについてはまだ確定値ではなく、予想の上ブレ下ブレによって最終的に変動する可能性がある。

 3年間ともトップはUKCホールディングスで変わらない。同社は2009年10月に、ともにソニー系の上場電子部品商社だったユーエスシーと共信テクノソニックが経営統合する形で発足しており、そこから国内最大手の電子部品商社という位置づけとなっている。

 また13年12月末までの段階の予想レベルだが、黒田電気が13年の7位から一気に14年には2位にまで躍進する見通しとなっている。黒田電気は電子部品・材料など販売を主とする商社が本業だが、外注工場や子会社を通じて生産も行っており、メーカー的機能も持つ。こうしたなかで黒田電気は、このところ中国、タイ、韓国など相次いで海外拠点を新設しており、こうした戦略が奏功、スマホ用部材の販売拡大により、13年に3割近い伸びとなったのに続き、14年も4割近い伸びを予想している。

 3位をキープしている加賀電子も海外にEMS拠点を持つメーカー的側面を持った電子部品商社という位置づけは同じで、商社もバックグラウンドにこうした製造機能を持つことが強みとなっている。

 なお各社とも多少の浮沈はあるものの、今期を含めた3年間は比較的安定した経営状態だが、12年に9位だった佐鳥電機については、13年には売上高が前期比2ケタ減収となりトップ10圏外となり、事業構造改革による損失を計上したこともあって最終欠損に転落している。ただこのときに全体従業員のほぼ1割を削減したこともあり、経費削減効果で今14年5月期は今のところ黒字回復を見込んでいる。

※一部抜粋。記事本文は会員サイトでご覧になれます。


 第2章:2013年の電子部品商社の動き


※省略。記事本文は会員サイトでご覧になれます。



 第3章:電子部品商社ランキング420社の抜粋


 本稿では、上場・非上場電子部品商社の2013年売上高ランキングをまとめ、その一部を抜粋した。なお全420社すべてのランキングはエレサーチの特集としてエレサーチ会員向けに掲載している。エレサーチ特集においては、ほかに増減率ランキングも掲載しており、全体でA4版50ページ以上の構成となっている。

 ランキングは「エレサーチ」からピックアップした。エレサーチは、国内の電機・エレクトロニクス関連の企業を、仕入先・販売先・製品・工場所在地などから検索できる弊社のシステム。このエレサーチに採録している国内企業1,700社弱から、商社として検索できる564社をピックアップ、このうち工作機械などの商社を除き、さらに2013年の決算まで入手・調査できた企業420社について売上高順と増減率順にピックアップした。

 全420社のうち上位20社の売上高ランキングのみ本稿では抜粋する。ちなみに全体を合算した対前期比は1.5%の減収となっている。比較対象が13年3月期を中心としているということもあるが、2013年は前年を下回った。増収となった商社は150社弱で、260社以上の商社が減収だった。決算期の変更や前年の実績がわからないものもあり、増減率の集計対象は418社となっているため、13年が増収だった商社は35%ほどだったことになる。


 安倍政権が大型補正予算を組んだのは13年初頭で、アベノミクスの効果が現れるのは今期2014年とみられ、さらにそれもまずは一部の大手から始まったところで、中小の商社への恩恵はまだまだこれからとみられる。


◇エレサーチ≪商社≫ 売上ランキング(上位10社のみ抜粋)     (単位:百万円)

NO 会社名 住所 決算期 売上高 増減率 製品
1 兼松(株) 東京都港区 2013年3月期 1,019,232 1.3 % 電子・IT、環境・素材、鉄鋼、機械・プラント他
2 岡谷鋼機(株) 名古屋市中区 2013年2月期 692,096 1.8 % 鉄鋼、情報・電機、産業資材、生活産業
3 (株)日立ハイテクノロジーズ 東京都港区 2013年3月期 575,468 -10.9 % 先端産業部材、産業・ITシステム他
4 日本サムスン(株) 東京都港区 2012年12月期 426,336 -24.3 % 通信関連部品、鉄鋼・非鉄製品、機械設備
5 ルネサス エレクトロニクス販売(株) 東京都千代田区 2013年3月期 383,787 84.0 % 半導体
6 (株)UKCホールディングス 東京都品川区 2013年3月期 284,508 10.7 % 半導体、電子部品事業、システム機器事業
7 田中貴金属販売(株) 東京都千代田区 2013年3月期 242,858 -12.8 % 電子部品、電子材料、環境機材、貴金属地金
8 丸文(株) 東京都中央区 2013年3月期 220,200 -9.3 % 半導体等デバイス事業、システム事業
9 加賀電子(株) 東京都千代田区 2013年3月期 216,405 -5.9 % 電子部品、情報機器、EMS事業
10 (株)リョーサン 東京都千代田区 2013年3月期 206,534 -5.2 % 半導体、電子部品、電子機器


※一部抜粋。記事本文は会員サイトでご覧になれます。

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