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<三信電気>(8150) 
売上高320億円下方修正の背景
2017年11月7日
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 今18年3月期は、増収予想だったが、減収見通しとなった。ただこの減収には戦略的背景と、一部計上方法の変更がある。利益面では黒字回復見込みのままで、さらに上方修正となっており、合理化効果は着実に浸透している形となっている。三信電気は、過去20年以上にわたって赤字に陥ったことがなかったが、前17年3月期は赤字決算となっていた。

 今期は全体受注としては好調に推移している。しかし売上高は別表のように期初予想から320億円下方修正している。これはひとつには、新たに発生した大型ビジネスにおいて、従来型の在庫製品を販売するスタイルから、在庫を持たずにメーカーからの納品をハンドリングするスタイルとなり、売り上げの計上スタイルもこの方式に沿って手数料収入にしたことが大きい。会社側では、下方修正分のおよそ半分100数十億円はこの影響としている。

 残る100数十億円の減額修正分は実質的な売上高の減少だが、これは主力取引先であるルネサスエレクトロニクスが車載用に注力した影響が大きい。三信電気は、もともとルネサス製品を任天堂やソニーなどゲーム機向けに販売するビジネスを展開していた。ルネサスがこうしたゲーム用途製品から車載用に注力していったことで、三信電気は取り扱い製品が減るという構図となっている。

 こうした背景から売上高を大きく下方修正した形だが、利益面では合理化効果がむしろ着実に奏功している。前述のように一部が手数料収入のみとなったことで利益率が向上している部分もあり、また従来型ビジネスにおいても販管費の抑制などに努めた。今期初めに実施した人員削減などの効果も出ている。人員削減では、単独全体従業員500人の1割にあたる50人の希望退職者募集を実施、結果的に応募が29人にとどまったが、6月末に退職した。またほかにも支店の統廃合などを実施している。

◇2018年3月期業績予想修正
連結(百万円) 売上高 経常利益 当期利益
従来予想 185,000 1,380 700
今回修正 153,000 1,500 800
(参考)
前期実績 167,654 −952 −1,575


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