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<安川電機>(6506) |
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下期に失速懸念。中国新規市場開拓 |
2015年10月21日 |
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今16年3月期の9月中間業績は、売上高はほぼ予想ラインに到達、利益面では予想を大きく上回り、当期利益は上期で過去最高となった。半面、中国市場の減速懸念などから、下期にはビル着工などのインフラ関連需要が低迷するとみて、通期予想については売上高だけを下方修正した。全体として足元は堅調だが、不透明感がにじむ決算発表となった。一方中国では、先に提携した中国の家電大手、美的集団との合弁会社が10月末に設立される予定となっている。
9月中間業績は、期初には売上高2,080億円を予想、結果は前年同期比7.2%増の2,079億4,700万円とほぼ予想ラインだった。国内販売は727億円から626億円に減少したものの、海外が米州で320億円から429億円に拡大するなど全体で1,212億円から1,453億円に拡大、牽引した。工作機械や半導体製造装置向けのサーボモータ事業などモーションコントロール部門や自動車市場向けのロボットなどが伸びた。
また利益面では、新規事業領域の開拓や新製品投入で利益率が向上したこともあり、すべての利益項目で9月中間としては過去最高を更新、期初予想も大きく上回った、期初には160億円とみていた経常利益は189億9,900万円に、100億円とみていた当期利益は120億3,000万円となった。しかし下期には頭記のように減速懸念を織り込み、期初予想の売上高4,350億円を150億円減額修正、4,200億円としており、失速懸念がにじむ。ただ利益面については利益率の高い製品販売の拡大などで従来予想を維持する見通し。
下期については、減速懸念を示すものの、中国での新たな市場開拓などに取り組む。具体的には高齢化が進む中国での介護・リハビリ分野への市場開拓などで、このため先に提携した現地家電大手、美的集団と合弁会社を立ち上げる。
両社は合弁で、産業用ロボット事業を行う会社と、ロボットを使ってサービスを展開する会社の2社を設立、中国市場で産業用およびリハビリ・介護など向けのロボットを市場投入、販売する。産業用ロボット事業を展開する会社は社名を「広東安川美的工業機器人」とし、資本金は2,000万元、今年10月設立予定。またサービスロボット事業を展開する会社は社名が「広東美的安川服務機器人」で、やはり資本金は2,000万元、2016年3月設立予定となっている。
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