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企業動向記事
<電機大手4〜6月業績> 
明暗分かれる。不透明感も
2015年7月31日
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 東芝は未発表だが、電機大手の今期四半期業績がほぼ出揃った。日立製作所、パナソニック、ソニーなどが大幅増益となっている半面、富士通、シャープ、NECは欠損となっており、明暗が大きく分かれた。また三菱電機は、増収、最終増益となっているものの、「中国市場で成長鈍化の傾向が出ている」として、下期への不透明感をにじませた。三菱電機によれば、スマホメーカーの設備投資抑制などから、好調に推移していたFA機器に減速傾向が出ているとしており、警戒感を強めている。

 日立製作所は、セグメント9部門のうち7部門が伸び、1Qの営業利益としては過去最高だった。ただ建設機械部門だけは中国、アジア、オセアニア市場で低迷して減速した。またパナソニックは増収、営業減益だったが、為替差益で最終増益となった。映像・イメージングなどAVCネットワークスは黒字化している。

 またソニーは音楽分野で持分法適用会社を子会社化した寄与などがあったが、スマホなどモバイルコミュニケーションは赤字幅が拡大している。弊社特集欄で同事業の子会社、ソニーモバイルコミュニケーションズ(東京都港区)の前期決算が大幅赤字だったことを報じたが、今期も立ち上がり同部門は厳しい。NECモバイルコミュニケーションズ(川崎市中原区)も既報のように前期は欠損で、国内スマホ関連は厳しい。

 富士通、シャープ、NECの四半期は最終欠損で、富士通は前年同期は黒字だったが欠損転落、シャープも営業段階では欠損転落、NECは営業段階では欠損幅拡大となった。

 富士通は、パソコンの買い替え需要一巡の影響があったほか、米ドルに対するユーロ安の進行により欧州拠点で米ドル建ての部材調達コストが上昇、国内ネットワーク事業における従業員の再配置など一時費用の計上も響いた。NECはテレコムキャリア部門の減収・欠損などが響いたが、通期では全体で増収増益見通しで、「ほぼ計画通り」としている。なおシャープは31日の決算発表と合わせて、メキシコ工場の売却など北米液晶テレビ事業の再編も明らかにしている(別途詳報予定)。

◇電機大手の16年3月期4〜6月決算(単位億円)
 社名  売上高  前年
同月比
営業利益   前年
同月比
 当期利益  前年
同月比
 日立製作所  23,140 6.9  1,464 22.7  549 31.3
 パナソニック  18,578  0.3  766 −7.0  595 56.9
 ソニー 18,081  −0.1 969 38.8 824 207.5
 富士通 10,650 −0.3 −273  − −189 − 
 三菱電機 9,884 8.5 546 −7.9  463  7.7
 シャープ 6,183  −0.2  −288  −340 − 
 NEC  5,866 −2.0  −101  −100 − 

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