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<アドテック>(6840、ジャスダック) |
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売上高倍増へ様変わり。中身は? |
2014年7月11日 |
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前14年3月期は売上高が倍増、利益も黒字回復を果たした。今15年3月期も続伸を予想している。パソコンのOSにおいてXPのサポートが終了して切り替え需要が発生するなか、新たにパソコンメーカー向けのメモリモジュールの大口受注を獲得したことが寄与した。パソコン向け需要には一巡懸念もあるが、少なくとも足元では切り替え需要は継続しており、また今後はサーバ向け需要も始まるとみて、今15年3月期も続伸を予想している。
アドテックは、昨年ソフト開発事業を買収、同年末には音楽コンテンツ会社も買収するなど新規事業への展開を積極的に進めており、これまでのメモリモジュール製造から経営の多角化を図っている。このため前14年3月期から連結業績になっているが、今回の大幅増収はこうしたM&Aの寄与とは関係なく、単独ベースでの既存事業での伸びとなっている。
アドテックの14年3月期連結売上高は32億5,200万円だったが、単独ベースでの売上高が31億400万円に達しており、新たにM&Aによって子会社化したソフト・コンテンツ事業の売り上げは1億5,000万円弱にとどまる。前年となる13年3月期の単独売上高は15億9,300万円だったから、既存のメモリモジュール事業だけでほぼ倍増を遂げている形となっている。
メモリモジュールの伸びについては、MCJ子会社のマウスコンピューター(東京都千代田区)向けが前期だけで13億7,440万円、パソコン工房などショップを運営するユニットコム(大阪市浪速区)向けが同6億210万円あった。2社向けとも従来は若干の売り上げしかなかったため、これら新たに獲得した大口受注の寄与が前期の伸びの大半を占めていることになる。
今期は、パソコンの切り替え需要が4月以降も継続しており、さらにサーバ向け需要の拡大もあることから、続伸を予想する。また前期は、音楽コンテンツ事業の買収寄与が実質3カ月だったため1億円弱だったが、今期は年間のため4〜5億円強になるとみている。こうしたことを織り込み、今期は対前期比で2割近い伸びとなる19.7%増の売上高38億9,200万円への続伸を予想している。一方、M&Aの本来の目的だったハードとソフトの融合によるシナジー効果は来期以降にずれ込む見通し。
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