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企業動向記事
<ウインテスト>(6721、マザーズ)  
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ユーザーの投資手控え続く。人員削減も
2012年12月14日
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 最終用途先であるデジカメ市場そのものは堅調に推移しているものの、景気の不透明感を背景に、直接のユーザーであるデジカメメーカーは投資に慎重な姿勢となっており、受注が悪化している。今期はデジカメ検査装置需要の拡大やパワー半導体分野の投資拡大を見込んでいたが、ユーザーの投資が立ち上がらない状態が続く。このため第1四半期(8〜10月)は機器販売がなく、アプリケーションやメンテナンス需要にとどまり、売上高が四半期ベースで600万円にとどまった。伴って1月中間予想も大きく下方修正、通期予想については「見通しが立たない」という理由で白紙撤回した。

 会社側の説明では、受注はなくなったわけではなく「凍結状態」としている。景気見通しはまだら模様だが、中国や米国ではやや回復感も出始めているところから、年明け以降には回復の兆しが出てくる状態になるのではないか、という見方を示す。

 ウインテストは業績不振が続いているが、今期については、期初には省エネ需要に対応したパワー半導体市場の活性化に伴いパワー半導体用のミックスド・シグナル検査装置が拡大、さらにレンズ交換式タイプのデジタルカメラ需要の拡大を背景にデジカメ向けのイメージセンサテストシステムも堅調に推移するとみて、大幅増収と黒字回復を予想していた。しかしユーザーの投資意欲は足踏み状態で、頭記のように新たな機器受注にはつながっていない。

 このため第1四半期(8〜10月)については、売上高が600万円にとどまり、経常利益と当期利益はともに9,300万円の欠損となった。伴って1月中間業績予想を表中のように下方修正したほか、通期予想については「現状では不透明感が強く、ユーザーの投資再開のメドが立たない」として白紙撤回した。投資が再開すれば垂直的に受注が立ち上がるともみられるが、当面は不透明感が強い状況が続く。

 一方こうしたなかで、希望退職者募集の実施を行うことも決めた。全体従業員26人に対して、募集人員は5人で、募集期間は12月12日から13年1月8日。退職日は1月31日となっている。

◇2013年7月期1月中間業績予想修正
連結(百万円) 売上高 経常利益 当期利益
従来予想 356 −30 −30
今回修正 57 −187 −187
(参考)
前年同期実績 239 −109 −106

◇2013年7月期業績予想修正
連結(百万円) 売上高 経常利益 当期利益
従来予想 845
今回修正
(参考)
前期実績 673 −104 −101
注)今期通期業績は予想を白紙撤回

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