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<アルチザネットワークス>(6778)

LTE向け需要ずれ込み。メーカー投資遅れ、誤算
2011年2月24日
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 携帯電話の次世代規格であるLTE(Long Term Evolution)向け計測システム製品受注がずれ込んでいる。アルチザネットワークスでは、当初はユーザーサイドのテスト時期の本格化を今11年7月期の第2四半期(10年11月〜11年1月)と見ていたが、第3四半期(2〜4月)以降にずれ込んだ。このため今期の1月中間および通期業績予想を表中のように見直した。前10年7月期には、このLTE計測システムがようやく立ち上がり始め、当期利益で黒字回復を果たしていたが、本格化が遅れて今期は再び欠損に転落する見通しとなったもの。

 ちなみに通期予想については、上期の予想下ブレ分をほぼそのままスライドして下方修正した形となっている。これについて会社側では「上期の受注ずれ込みは下期に寄与する可能性があるが、さらに下期に予定していた受注分が来期にずれ込む可能性があるため、結果的には上期での誤算分だけを通期業績には反映させた」と説明している。

 アルチザネットワークスは、モバイルネットワークテストとIPネットワークテストが2本柱だが、前者が圧倒的主力で、さらに現在はその大半がLTE計測システムとなっている。アルチザはメーカー向けの計測システムが主力のため、端末の普及より自身の受注ピークは総じて早まる。このためLTE市場そのものが立ち上がるのは12年とみらているが、メーカーサイドの投資は11年から始まるとみて、自身の計測システム受注は今期から本格化すると予想していた。ちなみにLTEとは携帯電話の次世代規格で、3.5Gの次とみられ、4Gに近いことから3.9Gとも言われる。

◇2011年7月期1月中間業績予想修正
連結(百万円) 売上高 経常利益 当期利益
従来予想 1,100 12
今回修正 487 −148 −273
(参考)
前年同期実績 871 −54 −55

◇2011年7月期業績予想修正
連結(百万円) 売上高 経常利益 当期利益
従来予想 2,400 170 183
今回修正 1,900 24 −103
(参考)
前期実績 1,977 −101 97